営業視点 / 約25分
「言われたもの」を作るな: 要件の深掘り
なぜこれを学ぶか
顧客は「Excelでエクスポートしたい」と言います。でも本当に欲しいのはExcelファイルではなく、その先にある目的です。
顧客の要望は 解決策の形 で語られます(「ボタンを置いて」「CSVで出して」)。しかし良い要件定義は 課題の形 で始めます(「月末の集計に3時間かかっている」)。
深掘りの道具が 「なぜ?」の5回(5 Whys) です。「Excelで出したい」→ なぜ? →「上司に報告するため」→ なぜ? →「数字を眺めて異常を検知したい」→ ならば、ダッシュボードか異常検知アラートの方が本質解決かもしれません。
ただし注意: 深掘りは「顧客の否定」ではありません。「Excel出力は確かに必要ですね。目的を聞かせてください。もっと良い方法があるかもしれません」という 共感 → 探求 の順で。
「他人の要件を正しく理解する」のゴールは、仕様書の暗記ではなく、相手が達成したいことを自分の言葉で説明でき、相手に「そうそう、それです」と言ってもらえる状態 です。
重要ポイント
- 要望は解決策の形で語られる。課題に遡れ
- 5 Whys で本質課題を探る
- 共感 → 探求 の順で深掘りする
理解度チェック
選ぶと即座に解説が表示されます。
営業から「顧客がCSVエクスポート機能を急いで欲しいと言っています」と依頼。最初に取るべき行動は?
ヒントを見る
「CSVエクスポート」は課題ではなく「解決策の形」で語られています。その先にある本当の目的(監査提出? 分析?)を確認する質問は何でしょう。
コーディング演習実際に書く
要件を構造化する練習です。「要望(解決策の形)」を受け取り、深掘りの質問文を返す関数を書いてください。戻り値は '「[要望]」の背景にある目的を教えてください。何に使いますか?' の形式の文字列です([要望] の部分に引数を埋め込む)。
function drillDownQuestion(request)
スキルセルフチェック
このレッスンの内容をどの程度理解できましたか?